バイクのよくある故障とその修理費用とは?

バイク修理費用

 

二輪車はほとんどの部分がむき出し状態になっていることから故障は比較的多くなります。

 

ただし、エンジン内部とかトランスミッション内部といった構造的な故障はではなく、ほとんどのものが保管状態の悪さ、扱いの悪さ、転倒によるものであることが多いようです。
保管状態のからくるもののとしてよくあるのが、可動部分の動きが悪くなるということです。

 

メーカーとしてもそういったことは承知のうえで車体を作っているわけですから、例えば、数回雨に降られたといったぐらいで壊れることはありません。

 

長い期間雨ざらしにされて、ほとんど乗らないという状態が続くと、フロントサスペンションのテレスコピックの動きが悪くなったり、リヤサスペンションのスイングアームの動きが悪くなったりすることがあります。
テレスコピックの場合は錆びることによって動きが悪くなるようで、特に中古バイクを買った時などは注意が必要です。

 

スイングアームの場合は、付け根の可動部分に入れられているベアリングの固着などによって動きが悪くなることがあります。

 

どちらも何か交換するという必要はないので、調整という名目で油を指して様子を見るといったパターンを取るため、3,000円以下の修理費用で済むでしょう。
それから電気系がある意味でむき出し状態になっていることが電気系トラブルも多くなります。

 

特に最近のモデルはインジェクション式となっているので、複雑な電気系が走っています。

 

その部分も水に対する対策は取られているのですが、長時間雨に降られたり、横から強い水流が当たるといった場合で思ってもみないところに水が入ってしまい、一発で壊してしまうということもあります。
こうなるとすべてその部品を交換することになりますので、3000円のチェックを含めて10万円ぐらいかかってしまうことでしょう。

 

転倒による故障は車体に広い部分に広がります。
補器類の破損の他に、フレーム変形、外部からの衝撃によるエンジンの破損、フロントフォークの曲がりなどかなりいろいろな部分がやられます。
特にフレームの変形となるとまともに走れなくなるため、ほとんどの方が廃車をしてしまうようです。

 

フレーム修正機で直すにも10万円以上かかりますので、あまり好まれません。
エンジンはブロックの亀裂などが起こります。

 

そうなってしまうとブロックごと交換となりますので、安くても20,000円以上かかってしまうでしょう。

 

フロントフォークも同等に交換となりますので50,000円から15万円ぐらいかかる事になります。
二輪車は工賃自体は安いのですが、部品代が高くなるので、修理費用全体が高くなりがちです。

バイクの修理費用を安く抑える方法

バイク修理費用2

 

オートバイの修理には、実際に使う部品代や消耗品代以外に工賃というものがかかります。

 

何かトラブルや故障を起こした時に整備工場に持ち込んだ時に請求されるのはそれらのものの合計金額となります。
その内、修理費用を抑えるために節約することができるのは工賃です。

 

工賃はいわゆる手間賃でその中にはその整備工場の利益も含まれます。

 

そのため、従業員や整備士の多い大手整備工場などは比較的高く、小さな町の販売店兼修理も行うようなところでは安くなる傾向があります。
やはりどうしても人件費が一番のコストとなるわけですから、工賃でしっかりとお金を取らないと経営が成り立たないのです。

 

とはいっても工賃が安くてもお金はかかります。
その工賃すらも何とかしたいと思っている場合は自分で直すしかありません。

 

二輪車の場合は自動車と違って、いろいろな部分がむき出しとなっており、奥まっているところに手が届かない、手を入れるために他の部分を外さなければならないといったことが少なく、あったとしてもタンクやシート、樹脂製のカバーなどを取り外すだけですので、思ったほど手はかかりません。

 

ただ、精密な部分や電気系など摩訶不思議な部分がありますので、それなりの知識と整備するテクニックが必要となります。
これさえできれば工賃は「0」、全くかかりませんのでこれが修理費用を安く抑えることができる一番の手段だと思います。

 

それから部品代や消耗品代ですが、実はこちらも多少は安く済ますことができます。

 

最近ではインターネットで、純正部品すら買うことができるようになり、そちらの方が安く売られていることが多いので、インターネットで部品を手に入れて、自分で行う、あるいは部品を持ち込んで工賃だけ払って直してもらうということができます。
ただ、すべてにおいてそういったやり方が通用するというわけではありません。

 

例えばエンジンを降ろして作業となると場合によっては、エンジンを取り外すためのウィンチやそれを載せるためのベンチなどが必要になったり、調整するにしても専用の機材がないとできない場合があります。
それからECU関連の整備をするとなると、それと接続するための専用端末や専用プログラムなどが必要なりますので、素人では絶対にできないものもあります。

 

基本的に部品を買って、持ち込むなり自分で行うなりといったことができるのは、昔ながらのメガネレンチやスパナ、ラチェットなどをつかっておこなう修理作業だけで、それよりももっと複雑な修理、大掛かりな修理は仕方がありませんが、すべて整備工場に任せるしかありません。

バイクが故障したら修理するより買い換えたほうがいい?

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オートバイが故障したのをきっかけに売りに出そうと考える方も多いかと思いますが、あまり安易にそういった考えて持たない方がいいでしょう。

 

オートバイの修理はやはりかなりのお金がかかると思いますが、それだけで愛車を手放す・・・、それだけの愛情しか持ってこなかったのでしょうか。

 

それが日常の足として原付を買ったというのであればわかりますが、そのバイクを買うためにお金を貯めて、インターネットでいろいろな知識を得て、やっと買ったバイクを故障してお金がかかるからといって手放すのははっきり言ってもったいない話です。
まずはこういった気持ちの問題から解決していきましょう。

 

そして気持ちの問題がクリアで来たら次にお金の問題です。
例えば、エンジンブローしてエンジンをそっくり乗せ換えないと直せないという状態となったとします。

 

その時に新品のエンジンに乗せ換えるといった形で10万円ぐらいかかったという場合は、基本は修理です。

 

もちろんそれにかけるお金があるという条件付きですが、エンジンはオートバイによって一番需要な部分ですので、それが壊れた状態で売りに出してもほとんど値が付きません。

 

仮に人気のある旧車であればそこそこ値がつくかもしれませんが、そういったものは特別ですので、通常はほとんど値がつきません。
売った後に売るだけ損をしたと思うことになるでしょう。

 

フロントフォークやスイングアームが折れたとか曲がったといった比較的軽微な故障で、ある場合も同様です。
しかし、間違いなく、損得抜きで手放した方がいいのが、フレームの歪みです。

 

特に最近よく売れているスクータータイプのものはフレームの作りが非常に華奢に作られているので、ちょっとぶつけただけ、ぶつけられただけで簡単に曲がります。
それからアルミ製のフレームを持つレーサーレプリカモデルなどにおいても、走っている時にかかる荷重に対しては相当の強度を持っていますが、本来かからない横からの力などがかかると簡単に曲がったり折れたりします。

 

鉄製のフレームであれば、フレーム修正機で大まかに直すことはできますが、正常な状態にはなりませんし、アルミフレームの場合はフレームの修正辞退できない場合があります。

 

こういったフレームにまで損傷を受けてしまった場合は、廃車するか、部品取り車として事故車専門店などで売却した方がいいでしょう。
故障したから売るか直すかを決めるのは第一にそのバイクに掛けるオーナーの愛情、そしてその次に金銭面ということになると思います。

故障したバイクを高く売る方法は?

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壊れたバイクは既にバイクではありません。

 

早い話、単なる鉄くずですので、高く売ることはできません。
しかし、廃車するより多少は手元にお金を残すことはできますので、そういった概念であることを頭に入れておきましょう。
時々こういった方が言います。

 

「旧車で大人気だから高く売れるはず」「マニアがたくさんいるから部分的に壊れても高くなるはず」
はっきり言ってそれはあり得ません。

 

売れないわけではありませんが、そのバイクが正常な状態の価値よりはるかに低い金額になることは目に見えており、人気車種であっても数万円がいいところです。

 

それでも本来は廃車で価値は0円、むしろ廃車手数料がかかってマイナスになるところ、数万円も手にすることができる可能性があるのですから、それが高い金額で売れたということになるのでしょう。
では実際にどうしたら数万円を手にすることができるのかということですが、その方法の一つが事故車買取店です。

 

こういったところは買取った故障バイクを分解して、使える部品を取り出し、それを中古部品として販売します。
特に旧車などの純正部品の部品供給が全くないものですと部品だけで結構な金額になりますので、そういったものを目当てに買い取るわけです。

 

こういったところで高くなるのは、よく壊れる部分とエンジン、トランスミッションなどが正常に残っている場合です。

 

フロントフォークやタンク、フレーム、スイングアーム、ハンドル、ウィンカー、フェンダー、エンジン、トランスミッションなどが正常な状態、あるいはちょっと手をかけてあげればちゃんと役目をこなすことできる程度の損傷を受けているものが残っていれば比較的金額は高くなるでしょう。

 

逆に転倒や事故で全損状態では金属の価値しかありませんので、二束三文です。

 

事故車買取店で売却する以外の方法としては、ネットオークションで売りさばくという手段です。
これには多少なりとも整備の知識とテクニックが必要になりますが、業者が事故車から部品を取り出して中古部品として販売しているならば、個人でそれをやってしまおうということです。

 

まだ使える部分を自分で取り外し、それに写真とデータなどを掲載してネットオークションに出品すればいいのです。

 

点数にもよりますが、多少なりとも時間はかかりますが、うまくすれば事故車買取店よりもトータルで高くなることになるかもしれません。

 

もちろん、廃車手続きをしなければならず、解体という段階を踏まなければなりませんが、車体が部分的にも残っていれば、解体業者に持ち込み解体をすることができますので、部品を取ってばら売りしても問題はありません。

修理するより売ったほうが得するかも・・・・

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