カワサキW650でよくある故障と修理費用

このモデルもかなり前に発売されたものですので、そういったいわゆる経年劣化によるトラブルが続出しているようです。

 

バッテリー上がりはレギュレートレクチファイアが原因

 

その一つがレギュレターの故障です。
レギュレターは発電機で発電した電気を直流にし、約12Vぐらいに整圧する機能を持つものですが、W650ではこの整圧機能が故障することが多く、完全に電力が絶たれる前にあちこちに電子部品を破壊していきます。
例えば灯火類、ヘッドライトもテールランプもウィンカーも全て12Vぐらいで正常に機能するような電球が使われているのですが、そこに整圧しきれなかった14Vも15Vもの電気が来てしまっては電球のフィラメントを溶断させてしまい、球切れを起こしてしまいます。
ヘッドライトを付けたとたんに球切れ、ブレーキを踏んでトタンのブレーキランプの球切れ、ウィンカーを付けたとたんに球切れといった形になり、更にヒューズがあってもリレーや回路なども破壊してしまうため、かなり広い範囲で修理をしなければなりません。
レギュレターだけの交換であれば15000円ぐらいで済みますが、あちこちにまで被害が及んでしまった場合では最悪10万円以上の費用が掛かってしまうこともあるそうです。

 

カム駆動系のクリアランスによるエンジン不調

 

それからこのトラブルはW650ならではのものです。
症状としてはエンジンの不調や異音、エンジン始動不能といったエンジントラブルですが、原因となるのはバルブタイミングが大きくずれてしまっているということとなります。
W650のエンジンはOHCでカムシャフトはシリンダーブロックの上にシリンダーヘッド内にあります。
カムシャフトはクランクシャフトの回転で回るようになっており、通常では金属製のベルトやチェーン、ギヤを介して、クランクケースからシリンダーヘッドへと回転を伝えるものですが、このモデルではシャフト駆動となっており、OHVのプッシュロッドのごとく、クランクケースからシリンダーヘッドにまで金属棒が付けられています。
この棒がクランクシャフトの回転にあわせて回るようになっており、その金属棒の回転をベベルギヤを介して、カムシャフトの回転へと導きます。
実はこのシャフトにつけられたピニオンギヤとカムシャフト側のベベルギヤのクリアランスが開きやすく、時に大きなバックラッシュを引き起こすことがあり、それによってバルブタイミングが狂ったり、異音を発生させることになるわけです。
ピニオンギヤやベベルギヤが破損していなければ、クリアランスの調整だけで済み、10000円程度の工賃だけで直すことができますが、破損や摩耗が激しい時はギヤなどを交換しなければならないので、50000円ぐらいの費用が掛かってしまいます。

修理するより売ったほうが得するかも・・・・