CBF600Sでよくある故障と修理費用
劣化によるオイル上り
CBF600Sに搭載されているエンジンではよくオイル上りを起こすようです。
オイル上りとはクランクケース内にあるエンジンオイルがピストンとシリンダーの内壁の隙間を擦りぬけてシリンダー内部に入り込んでくる現象で、オイルがシリンダー内に入り混合気と一緒に燃焼されてしまうことから、排気ガスが真っ白になり、オイルの臭いが混ざった臭い排気ガスを吐き出すようになります。
同じような症状にクランクケース内からではなく、シリンダーヘッド内のエンジンオイルがシリンダー内に入り込んでしまうことをオイル下がりといいます。
オイル上りの原因はピストリンリングの破損、摩耗によるもので、ピストンリングを交換することで直すことができます。
ピストンリングはピストンの円周上、上側に3本つけられている金属製の輪っかで、それぞれに微妙な形状の違いがあります。
上から2本はピストンのシリンダー内壁の機密性を保つ役割が持たされていて、一番下のオイルリングと呼ばれているものはシリンダー内壁についている余計なエンジンオイルをかき取る役目があります。
オイル上りが起こる時は、気密性を保つピストンリングが破損して外れてしまったり、劣化によってテンションが緩くなり、密閉性を保てなくなったり、オイルリングが同じようにテンションが緩み、余計なエンジンオイルをかき取ることができなくなった時に起こります。
どのエンジンでも起こりうるトラブルなのですが、CBF600Sに搭載されているエンジンでは早い時期に出ることが多いようです。
先程も言いました通り、ピストンリングをすべて交換すれば、オイル上りを直すことができるのですが、何せエンジンの中の部品ですので、交換するのにかなり手間がかかります。
タンクを外して、エンジンを降ろして、ベンチの上でエンジンを分解します。
この時、ピストンリングンテンション不足でオイル上りが起きているのであれば、それこそピストンリングを打ち変えて、また組みなおせばいいのですが、ピストンリングが折れていたり、外れてしまってオイル上りが起こった場合はそのピストンリングシリンダー内がキズだらけになっているので、シリンダーのボーリングなどが必要となり、オーバーホールと同じような作業をしなければなりません。
ピストンリングの単純な交換で10万円ぐらいの費用が掛かってしまいますが、ボーリングなどが必要な状態となると、それこそ20万円、30万円ぐらいの費用が掛かります。
修理するより売ったほうが得するかも・・・・
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