NSR80でよくある故障と修理費用

オイル吐出量調整ができないとエンジンが焼き付く

 

2ストロークエンジンを搭載したレーサーレプリカが人気となっていた1980年代中盤に、NSRシリーズのコンパクトモデルとして発売されたのがNSR80です。
80ccと小さなエンジンを搭載する割には2ストロークエンジン特有のパンチのある走りができたことから、当時はかなりの人気となっていました。
こういったモデルはもう2度とお目にかかることはないでしょう。
現在の中古バイク市場でもなかなかの人気があり、結構いい値段で売られたりしているところを見ることがありますが、ただ、やはり古い2ストロークエンジンモデルですので、状態のいいものが少ないようで、売られているものほとんどがエンジンにトラブルを持ったまま売りに出されることが多いようです。
現在乗られているものでもエンジントラブルが多く、特にエンジンを焼き付けてしまう方が結構います。
2ストロークエンジンは混合気内にオイルを含ませることでエンジン内部の潤滑を行っており、そのオイルの供給はオイルポンプによって行われています。
このオイルポンプは4ストロークエンジンのオイルポンプと違って、エンジン回転数にあわせてオイルの吐出量を変えることができる仕組みになっています。
構造としてはアクセルワイヤーに連動して動くオイルポンプ用のワイヤーでオイルポンプのバルブを操作して吐出量を変化させるようになっていて、アクセルを大きく開けるとオイルもたくさん出る、アクセルを戻すと少しだけオイルを出すといった制御をこの構造で実現しているのです。
しかし、この吐出量を変える部分の構造がちょっと複雑で、すぐに壊れてしまうことがあり、それによってオイルの量を制御できないことから焼き付きを起こしてしまうことがあるのです。
それからオイルポンプにつながるワイヤーが切れたり、外れたりすることもあり、それによっても焼き付きを起こすことがよくあります。
焼き付きを起こした場合は、オーバーホールを行ってすべてをきれいな状態に戻します。
損傷状態にもよりますが、シリンダーヘッド、シリンダーブロック、ピストン、ピストンリング、コンロッド、クランクシャフト、リードバルブなどを交換する形になるでしょう。
もちろん、その焼き付きの原因となったオイルポンプやワイヤーも新しいものに交換し、ワイヤーも確実に取り付けます。
ここまでの作業でしめて80000円以上かかります。
純正部品は既に入手困難となっていますので、ほとんどを中古部品や社外品の部品に頼ることになるでしょう。

修理するより売ったほうが得するかも・・・・

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