スーパーカブ90カスタムでよくある故障と修理費用
スーパーカブ90カスタムは2008年まで生産されていたモデルで、この時は燃料供給装置としてキャブレターが採用されていました。
古いスーパーカブでキャブレター式となると必然的に出てくるといっていいのがキャブレターからのガソリン漏れです。
パッキンの劣化によるオーバーフロー
キャブレターからのガソリン漏れにはいくつかの症状があるのですが、スーパーカブ90シリーズに採用されているキャブレターではキャブレター全体から漏れるパターンとブリーザーホースから漏れてくるパターンが多くなっています。
キャブレター全体からガソリンが漏れる場合は、キャブレター本体とフロートチャンバーの間のあるパッキンの劣化によるものです。
フロートチャンバーというのはガソリンタンクから流れてくるガソリンを一時的にためておく場所で、常にガソリンで満たされています。
ガソリンは攻撃性が高い液体ですので、キャブレター本体とフロートチャンバーの間に入れられているゴム製のパッキンをも攻撃してしまい、劣化させてしまうのです。
ある意味で消耗品ですので、漏れたら交換するといった形で受け止めていいかと思います。
修理はフロートチャンバー内のガソリンを抜いた後にフロートチャンバーを取り外し、新たなパッキンに交換して組み付けるだけといった簡単な作業で行うことができます。
パッキン自体も数百円ですし、キャブレターを車体に付けたままで作業ができますので工賃も3000円ぐらいとかなり安く上がります。
フロートチャンバー内のトラブルによるオーバーフロー
それからもう一つのブリーザーホースからのオイル漏れは、いわゆるオーバーフローというもので、フロートチャンバー内にあるフロートやフロートバルブの段付きなど起こります。
フロートチャンバー内には浮きとなるフロートというものが入れられており、ガソリンの油面の高さに応じて上下に動きます。
その上下運動でフロートのアームに付けられているニードルも動くことによって、フロートバルブの開け閉めを行って、ガソリンタンクからのガソリンの流入量を調整しているわけです。
トラブルとしてあるのはフロートが何かの原因で穴が開き、浮きとしての機能を果たせなくなってしまい、フロートバルブが開きっぱなしになっているとか、フロートバルブのニードルが常に当たるところが同じであることから減ってしまう、いわゆるニードルの段付きを起こしてしまうことで、フロートバルブを完全に締めることができなくなってしまうというものがあります。
こうなると燃料コックを開けている間は常にガソリンタンクからキャブレターにガソリンが送られ続けるので、フロートチャンバー内は満タンとなってしまうことからブリーザーホースからあふれてきてしまうのです。
この場合はフロートやフロートバルブをチェックして、フロートやフロートバルブニードルなどを交換することになります。
それでも費用はかなり安く済み、工賃をあわせても10000円もかからないでしょう。
修理するより売ったほうが得するかも・・・・
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