CS90でよくある故障と修理費用
ロードスポーツモデルのCBシリーズ、実用モデルのCシリーズ、その間を埋めるべくCシリーズをベースとして作られたロードモデルがこのCS90です。
CS90は丈夫なエンジンを持っており、そうそう壊れるものではありません。
それはCシリーズのエンジンを搭載しているからということになりますが、ただ絶対に壊れないというわけでもなく、特にここまで古いモデルとなると丈夫なエンジンでもウィークポイントをつく形で故障が発生しやすくなっています。
このエンジンのウィークポイントはカム駆動系、実はこのCS90はホンダの横置きエンジンで初めてのOHC機構を備えたエンジンを搭載したモデルで、その技術がまだあまり熟成されていない状態で発売されてしまったという経緯を持ちます。
そのため、カムチェーン、カムシャフト、ロッカーアームなどに多くのトラブルが出ていて、それが原因で廃車にしてしまうこともあるぐらいです。
そこまでいかなくてもよく出ているのがカムスプロケットとオイルポンプ駆動用のギヤの摩耗です。
カムスプロケットの摩耗
カムスプロケットはカムチェーンによって駆動されるものですが、カムチェーンテンショナーの動きにムラがあるため、きちんと調整をしていても走行中に張りが強くなったり、弱くなったりすることがあります。
張りが強くなった時というのは各スプロケットにかなりの負担がかかることになり、それが頻繁に続くとスプロケットの山が削れてしまい、最終的には欠けてしまうことからバルブタイミングが大幅に狂ってしまうでしょう。
オイルポンプギヤの摩耗
それからオイルポンプにつけられているギヤも強度が弱いせいか減りが結構早く、交換を頻繁に行わないと油圧不足を引き起こしてしまいます。
エンジンにとってエンジンオイルの循環は非常に大切なものですので、その能力が低下してしまうということはエンジンの焼き付きを引き起こす可能性が高くなるということになるわけです。
どちらもトラブルが起こる前に定期的な部品交換が必要でしょう。
起こりうるトラブルとして考えられるのは、カムスプロケットの摩耗ではバルブタイミングのずれによるエンジン不調、大幅にずれるとバルブとピストンがぶつかってしまうのでエンジンブローでオーバーホールとなります。
オイルポンプの駆動が止まった場合は確実にエンジンの焼き付きを起こしますので、腰上を中心のエンジン全体のオーバーホールが必要となるでしょう。
オーバーホールには最低でも10万円以上かかることは確実で、入手困難な部品のことを考えると更に費用が掛かってしまうことでしょう。
修理するより売ったほうが得するかも・・・・
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