TLM220Rでよくある故障と修理費用

不釣り合いな運転はエンジン焼き付きを起こす

 

二輪のモータースポーツの中で一番マイナーなものといえばトライアル競技でしょう。
トライアル競技や自然の地形を利用して道なき道を足をつかずにどれだけクリアできるのかということを競う競技で、スピードではなく、ライダーのテクニックの他に軽い車体、ピックアップの良い低回転型エンジンを必要とします。
そのトライアル競技用に作られたモデルの市販モデルがホンダのTLMシリーズで、TLM220Rはその中の220ccエンジンモデルとなります。
当然ながら市販車といってもトライアル競技用のモデルですので、エンジンも低回転トルク型でピックアップの良い特性を持たせ、トランスミッションもクロスギヤレシオでファイナルの低めとスピードよりも低速度域での使い勝手を考えたつくりとなっています。
そのため、公道ではしばしばい使いにくい時もあり、特に流れのいい幹線道路や高速道路ではエンジンが高回転で回りっぱなしになってしまいます。
実はこの特性を知らない方が日常の足として、ツーリング用のバイクとして購入するとかなり痛い目にあいます。
それがエンジンの焼き付きです。
そもそもこのモデルで80km/h以上出すことはできません。
構造的にはできるようになっていますが、そのスピードを維持し続けるとエンジンが音を上げてしまうのです。
オンロードスポーツモデルのように高回転まで引っ張って走るといったモデルではないので、中回転以上を保持するような走りをすると一発でエンジンが焼き付きます。
そういった走りに対応するようには作られていないのでこうなるのも当たり前です。
よくあるパターンが高速道路やバイパスなど流れの早い道路でシフトアップをしていき、それなりにスピードが乗った4速、5速当たりになると突然、エンジンがぐずり始め、最後にはピタッとエンジンが止まります。
場合によってはリヤタイヤがロックしてしまう恐ろしいことになることもあります。
これがエンジンの焼き付きの典型的な症状で、その後キックペダルを踏んでもキックペダルすら下に下げることができなくなっているはずです。
ピストンとシリンダー、クランクシャフトが完全に固着しているので回るはずがありません。
エンジンが焼き付いたらオーバーホールが必要です。
オーバーホールといっても定期的なものや点検を兼ねて行うようなオーバーホールとは違い、焼き付いたピストンやコンロッド、シリンダーブロック、シリンダーヘッド、クランクシャフト、クランクケースなどすべてを交換するか、ボーリングなどをして復旧作業を行わなければなりませんのでかなり手間がかかります。
費用も直す部品、交換する部品、加工する部分の数によりますが、安くても10万円以上はかかります。
もしエンジンを手に入れることができるのであれば、乗せ換えをしてセットアップしなおした方が安く済むこともあるでしょう。

修理するより売ったほうが得するかも・・・・