XV1900CUでよくある故障と修理費用
XV1900シリーズの1台であるXV1900CUレイダー、このモデルでは意外と初期トラブルが多いようです。
シリンダーヘッドからの異音
このモデルには古式ゆかしき、OHVエンジンが搭載されていますが、そのエンジンのシリンダーヘッドから異音が発生することがよくあるそうです。
それも買ってすぐに、ひどい場合では納車される前の点検時にそれが発覚することもあるようなのです。
音としてはガチャガチャといった感じでOHVエンジン特有のメカニカルな音とはかなりかけ離れたような音で、どちらかというとバルブクリアランスの調整ができておらず、大きなタペット音に近いような音です。
タペット音はロッカーアームがバルブエンドを動かすときに叩く形になることから起こる音で、OHVでもOHCでも基本的にどのエンジンでも発生するものです。
特にエンジンが冷えている時は熱膨張を見越してクリアランスを調整することから大きな音を立てる場合があります。
シリンダーヘッドあけてしらべてみると、どうやらロッカーアームとバルブエンドの隙間、いわゆるバルブクリアランスが異常に大きくなっていることに気が付きます。
このモデルにはバルブリフターというものがバルブエンドとロッカーアーム間に入れられています。
これは単なるバルブリフターだけの機能だけでなく、ラッシュアジャスターとしても機能しており、バルブクリアラスの調整を自動化してしまう。
このバルブリフターは内部に入り込んだオイルがボールとスプリングで構成されるバルブによって出たり入ったりすることで常にバルブクリアランスをゼロの状態に保つものです。
その際にプランジャーと呼ばれるピストンのようなものが出たり引っ込んだりすることになるのですが、そのプランジャーが固着していることがあり、それによってバルブクリアランスを保つことができなくなることから大きなタペット音が出てしまうのです。
新車でもあるということはどうやら部品の質にばらつきがあるようです。
修理はこのバルブリフターを新しいものに交換します。
交換作業は非常に大変で、エンジンを降ろすまではいきませんが、ガソリンタンクからエンジンハンガー、イグニッションコイル、エアクリーナーボックスなどエンジンより上の部分をすべてそっくり外します。
そしてやっとシリンダーヘッドを開けることになるわけで、そこからが交換作業となります。
部品代はたいした金額にはなりませんが工賃がかなり高くなり、合計で20000円ぐらい取られることもあるようです。
修理するより売ったほうが得するかも・・・・
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