TDM900でよくある故障と修理費用

バルブが折れる

 

2代目モデルになってエンジン排気量を約900ccまで拡大したのがTDM900ですが、このモデルはカムチェーンがらみのトラブルが続出しています。

 

症状としてはエンジンの音に混じってカラカラとかカリカリといった金属音が含まれるというもので、その状態を放っておくとそのうち音が激しくなり、最終的にはエンジンからガチャガチャという激しい音がしたと思ったとたん、エンジンが止まってしまうというものです。

 

こうなる原因はカムチェーンのゆるみです。
カムチェーンはクランクシャフトの回転をカムシャフトに伝えるためにつけられているもので、金属チェーンが使われています。
ドライブチェーンと同じように次第に伸びていくことになるわけですが、張りを直すのにエンジンをいちいち開けなければならないため、それを回避するための構造が取り入れられています。
それがカムチェーンテンショナーです。
カムチェーンテンショナーは常にカムチェーンに適度なテンションをかけるような仕組みとなっており、カムチェーンが延びたとしてもある程度はそれでカムチェーンに張りを与えることができるのです。

 

しかし、このモデルに付けられているカムチェーンテンショナーは非常に壊れやすく、カムチェーンが緩んでもそれに張りを与えることができなくなってしまうのです。
カムチェーンが緩むとクランクシャフトの回転が少し遅れてカムシャフトに伝わるようになり、バルブの開閉タイミング、いわゆるバルブタイミングが狂うことになります。

 

その遅れが大きくなると、吸気バルブが完全に閉じないうちにピストンが上がってきてしまうことになり、ピストンと吸気バルブが干渉してしまいます。
そうなると強度の弱いバブルはバルブステムの根元から曲がってしまい、バルブを完全に閉じることができなくなり、ピストンの頭には大きな傷が残ってしまうのです。
特にこのモデルは吸気側3バルブ、排気側2バルブといった5バルブ構造を持っており、そうでなくても燃焼室一般にバルブが配置されているので、干渉しやすいといってもいいでしょう。

 

常にバルブが開いたまま状態であれば、正常なエンジンの行程を繰り返すことなどできません。
それによって突如エンジンが止まってしまうのです。

 

カムチェーンの音がうるさくなったといった段階では8000円ぐらいかけてカムチェーンテンショナーを対策品に交換すれば直すことができますが、バルブが曲がってしまうという段階になってしまった場合はエンジンを開けて、バルブ周りやピストン周りをすべて交換しなければなりません。
ここまでくると修理にも非常に手間や時間がかかりますので、工賃だけでも数万円はかかります。
部品代あわせてだいたい50000円以上かかると見た方がいいでしょう。

修理するより売ったほうが得するかも・・・・

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