FZS1000でよくある故障と修理費用

FZシリーズの初代モデルとなるFZS1000、このモデルには1気筒あたり5バルブというマルチバルブが採用されていますが、そういったものは得てして複雑な構造となることが多く、メンテナンスも行き届きにくいというデメリットもあります。

 

バルブクリアランスが狂う

 

このモデルでよくあるのはシリンダーヘッド周りからの異音とパワーダウン、アイドリングの不調、回転がスムーズではないといったエンジントラブルです。
この症状は面白いことにエンジンをかけた直後は出ないのですが、ある程度エンジンが温まったころから出始めるといった特徴を持っています。

 

エンジンをかけた状態でエキゾーストパイプを触ってみるとどうやら一つだけ熱が低くなっている、完全に冷えているというのではなく、温度が明らかに違うといった感じです。
こういった症状は部分的な失火状態を表します。

 

失火は点火系のトラブル、燃料系のトラブル、バルブのトラブルといったものが考えられていますが、異音が同時に発生しているということはバルブ系のトラブルであるとみることができます。

 

シリンダーヘッドを開けてみると失火しているであろうシリンダーのバルブのクリアランスがどうもキチキチになっているようです。
このモデルはロッカーアームを使う方法ではなく、カムが直接バルブエンドを押し込むタイプであるため、いわゆるバルブクリアラスの調整はネジなどで行うのではなく、シムの厚みで調整します。

 

そのシムが一か所だけ減りが早く、それによってカムがバルブを押し下げようとしても思ったほど開かないので、吸気側であれば混合気の量が少なくなってしまいますし、排気側であれば排気ガスの抜けが悪くなり、一部が残ったまま次の燃焼行程に移ってしまうので、正常な燃焼を得ることができずにパワーダウンや不安定さは避けられません。

 

異音はシムがすり減りすぎたためにバルブエンドとシム、カムとバルブエンドが干渉している時に出るのでしょう。

 

修理は適切な厚みのあるシムの付け替えることになります。
ロッカーアーム式の場合は比較的簡単に調整できますが、ダイレクトに押すものの場合は結構な手間がかかります。
シム自体は一枚1000円もしませんので修理費用もそれほど高くならないと思ってしまいがちですが、タンクを外して、シリンダーヘッドを取り外して、シムを交換してとなると結構な時間がかかりますので、工賃が入ると15000円以上になることもあります。

修理するより売ったほうが得するかも・・・・

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