YZF-R1Mでよくある故障と修理費用
突然のエンジンブロー
YZF-R1が日本で発売されていた2015年、その時にグレードアップモデルとして発売されたのがYZF-R1Mです。
180kg以下の重量に1000cc直列4気筒DOHCエンジンが発生させる200psのパワーはとにかく暴力的な動力性能を発揮させます。
そのパワーを感じたいがためにこのモデルを購入する人も多いのではないでしょうか。
しかし注意してください、調子に乗ってガンガン回しているとエンジンブローを起こします。
このモデルではバルブ周りに弱点を持ち、バルブとそのバルブを支えるバルブガイドの摩耗が激しいのです。
不思議なことにすべてのバルブではなく、製品にばらつきがあるのかそういった癖があるのかは知りませんが、16本あるうちの1本や2本ぐらいの割合でバルブステムとバルブガイドがあたるところのバルブステムが細くなってしまったり、バルブガイドの穴の径が大きくなってしまうことがあるのです。
エンジンブローを引き起こす最大の原因はバルブステムの方で、バルブステムが細くなりすぎて強度不足になるとその部分から折れて、シリンダー内の侵入、折れる箇所は比較的上の方であることが多いため、大きな金属部品が高速で上下するピストンがあるシリンダー内に入ってしまうとそれはとんでもなくひどい状態になります。
走行中にそれが起こるとエンジンからひどい音が聞こえてきたのと同時にマフラーからは白い煙、もちろんエンジンはその時点で止まることになり、クランクシャフトがロックされた状態になった場合はリヤタイヤがロックします。
この時点でそのエンジンはほぼ終わりといえるでしょう。
エンジンを開けてみると燃焼室内やシリンダー内部は大きなキズでガタガタ、中からぽろっと出てくるバルブは既にバルブの形状をしていません。
ピストンも頭に大きなキズが入りスカート部も割れてしまってその破片がすべてクランクケース内に落ちます。
コンロッドは曲がったり折れたりしますし、クランクシャフトも曲がっていることが多いので、このエンジンはもう再生することはできないでしょう。
ここまでくるともはや修理ではなく、エンジンの乗せ換えを行います。
今ならとりあえず新しいエンジンを手に入れることはできますが、全て新品ですとそれだけで30万円は下りません。
中古部品やまだ使える部品をうまく組み合わせても20万円ぐらいはかかってしまうでしょう。
修理するより売ったほうが得するかも・・・・
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