XJR1200でよくある故障と修理費用

XJRシリーズのフラッグシップモデルとして発売されたXJR1300の先代モデルとなるのがこのXJR1200です。
いわゆる空冷直列4気筒エンジンを搭載したネイキッドモデルというもので、当時は空冷エンジン搭載する最大のモデルとして扱われていました。

 

空冷ゆえのオイル下がり

 

空冷式エンジンはエンジンブロックの表面にある冷却フィンに走行風をあてることとわずかにオイルの循環によることでエンジンの熱を冷却するものです。
ですので、走っている時はいいですが、渋滞や停止状態が長く続くとエンジンの熱の逃げ場がなく、すぐにオーバーヒートを起こしてしまいます。
更に発熱量の多い1200ccもの大排気量エンジンを搭載しているので、その熱といったら尋常ではありません。

 

エンジンにとって熱というものは大敵です。
極端な話ですが、熱が高すぎると金属製のピストンやピストンリング、バルブなどが溶け始め、それが融着することでエンジンブローを引き起こし、エンジン交換やオーバーホールをしないと直すことができなくなります。
そこまでいかなくてもガスケット抜け、パッキンの溶解、シールの損傷などが起こり、その時点でも正常な機能を果たすことができなくなります。

 

このモデルでよくあるのがオイル下がりです。
オイル下がりというのはシリンダーヘッド内に導かれているオイルがシリンダー内に混入し、混合気と一緒に燃焼されてしまう現象で、2ストロークエンジンのようにマフラーから白煙をモクモクと出すようになります。
正常な状態ではないので、当然のごとくパワーダウンは余儀なくされ、オイルの消費が激しくなるので他の部分に潤滑不足を引き起こすこともあります。
オイル下がりの原因はバルブステムシールの損傷です。
バルブステムシールは、吸気バルブ、排気バルブ、すべてのバルブの付けられているもので、バルブガイドとその中を上下に動くバルブステムの隙間からシリンダーヘッド内のオイルが流れ出ないようにする1つのパッキンの役割があります。
その部分が熱によって溶けたり変形したりして、シリンダーヘッド内のオイルの流出を止めることができなくなるとそこからバルブステムつたいにオイルが流れ込み、バルブが開いたのと同時にオイルがシリンダー内に入り込んでしまうわけです。

 

こうなる原因はエンジンの熱以外何物でもないので、修理をしたとしても以降の熱管理がきちんとされていないと再発することになります。

 

修理は軽症であればシリンダーヘッド内のオーバーホールをかねて、バルブステムシールの交換を行えば直せます。
費用も30000円ぐらいで出来るでしょう。
しかし、エンジンが止まってしまうぐらいになるとピストン周りまで交換しなければなりませんので50000円以上の費用が掛かります。

修理するより売ったほうが得するかも・・・・

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