FJR1300ASでよくある故障と修理費用
FJR1300ASはFJR1300Aに電子制御式クラッチYCC-Sを搭載したモデルです。
これはクラッチ操作を自動化するシステムでライダーは左足でシフトチェンジペダルを切り替えるだけで走ることができるようになっています。
構造的にはマニュアルトランスミッションに自動化したクラッチをつけただけですが、クラッチの制御はすべて電子制御式で半クラッチなども見事にやってのける能力を持っています。
シフトチェンジができなくなる
構造は単純でも制御系が複雑なものというのは必ずといっていいほどトラブルが付きまといます。
このシステムでもYCC-S警告灯の点灯とシフトチェンジができなくなるというトラブルが出ているようです。
細かい症状としては、低速域での突然のエンストから始まり、YCC-S警告灯が点灯とエラーコードSH-51が表示されるといった形になります。
そして困ったことにどういうわけか3速にギヤが入ったままになっており、エンジンをかけることはできてもクラッチがつながっていないようでスロットルを開けても走り出すことができず空ぶかし状態になってしまいます。
エンスト直後はクラッチがつながっている状態となっているので、手で押しての移動もできませんが、一度イグニッションをオフにしてしばらくしてイグニッションをオンにするとギヤがリセットされるようでニュートラルに戻り、ここで初めて移動させることができるようになります。
これはどう見てもYCC-Sの制御系トラブル以外には考えられません。
原因はYCC-Sの一部として付けられている電子パーツの不具合で、シフトアクチュエーターとコンピューターの故障によって起こるようです。
修理としてはこれらの部品の交換とコンピューターのギヤポジション学習、クラッチの物理的な調整などを行う必要があります。
部品代だけで25万円オーバー、これに工賃をあわせたらざっと30万円は超えることでしょう。
あまりにも修理費用になるため、マニュアルトランスミッション化する人や売ってしまう方もいるようです。
噂によると構造的な欠陥であるため、今30万円もかけて直してもまた同じ症状がいつ出てもおかしくないといわれているようです。
確かに1回の修理に30万円もかかってしまい、それがまた出る可能性があるということでは相当このバイクに入れ込んでいなければ売ってしまいたくもなります。
新しい技術もいいですが、もうちょっと煮詰めてから売り出してもいいかと思います。
修理するより売ったほうが得するかも・・・・
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