SR500でよくある故障と修理費用

ワッシャー1つで修理費用10万円

 

ヤマハのビッグシングルエンジンモデルといえばSRシリーズでしょう。
特にSR500は一番大きなエンジンを搭載するモデルということで大型二輪免許が比較的楽に取ることができるようになってから人気が上がってきました。

 

モデルは初期型から基本的にあまり変わっておらず、エンジンも基本的には全く同じです。
古くなるとどうしてもいろいろなトラブルが出やすくなり、そのたびに自分で直したり、修理に出したりすることになるのですが、その際に間違った修理方法を取られてしまうと大変なことになることがあります。

 

その場所はクランクケース右側、ここにはクランクシャフトの右端が出ており、そこにカムチェーン用のスプロケットが付けられています。
この位置を何かしらに理由で分解したことがある場合はクランクシャフトにつけられているナットの締まり具合を確認した方がいいでしょう。

 

こういったトラブルが出たものがありました。
走行中に突然エンジンがストンと止まり、それ以降エンジンをかけることができなくなったというもの、スターターボタンを押してもスターターモーターが全く回らず、どうやらクランクシャフトが回らないようになってしまったようです。
こういった症状が出ると焼き付きなどを想像してしまうことになりますが、実はこの症状は焼き付きでも何でもありませんでした。

 

右側クランクケースを開けてみると、クランクシャフトにつけられているギヤを固定するためのナットが緩んでいました。
そしてその緩んだナットがシャフトから抜ける方向に移動していて、クランクケースの内側に干渉してしまっていたのです。
そしてナットが無くなって押えが効かなくなったギヤとその手前にあるカムチェーンをおさえるためにつけられている金属プレートががたつきはじめ、その金属プレートがカムチェーンにかんだ状態となっていたのです。
これがクランクシャフトが回らなくなった原因です。

 

これだけならプレート外し、ナットをきちんと付けなおせばいいわけですが、ナットが緩んでクランクケース内側に干渉したことでナットがクランクシャフトに切られているネジ山を壊してしまい、ネジではなくピカピカの単なるシャフトになってしまっているので、ナットを締め付けることができないのです。
結局のところクランクシャフトごとそっくり交換することになり、修理費用も10慢円ぐらいかかることになりました。

 

ではどうしてそんなに大事なナットが緩んだのでしょうか。
原因は誰かによって逆に付けられたワッシャーです。
ナットを締め付けるところには緩み防止のためにコニカルワッシャーという皿状のワッシャーが入れられています。
これはいわゆるスプリングワッシャと同じもので、強い締め付けトルクで締めてもしっかりとした緩み防止機能を果たすことができるようになっています。
ただこのコニカルワッシャーには向きがあって、中央が膨らんでいる側をナット側にしてつけなければなりません。
それを逆に付けたものですからゆるみが発生して今回のようなトラブルが出たということになるのです。
これは完全に人間の手によって壊されたトラブルです。

修理するより売ったほうが得するかも・・・・

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