YZF-R6でよくある故障と修理費用
マフラー交換でエンジンが回らなくなる
YZF-R6は、いわゆるレーサーレプリカと呼ばれるフルカウルのスポーツモデルです。
こういったモデルは購入後何かと改造されることが多く、特に手っ取り早くパワーアップが期待できるマフラー交換をされることが多いようです。
そのほとんどが保安基準に合致しないいわゆる爆音マフラーで周りに迷惑を掛けながら走ることになるわけですが、このモデルでマフラーを変える場合はちょっと注意しなければならないことがあります。
それがEXUPシステムの処理です。
EXUPシステムとは排気デバイスの一つで、マフラーの集合部につけられており、排気ガスの流れをバルブで制御しているものです。
このデバイスはエンジン回転数にあわせて排気抵抗をコントロールして、低回転時にはバルブを閉じ気味して排気抵抗を増しトルクを稼ぎ、高回転時には全開にして抜けをよくするためにつけられています。
このモデルは基本的には高回転型のセッティングがされているため、点火タイミングなどを可変としてもどうしても低回転トルクが弱くなってしまいます。
それを少しでも補おうということで付けられたのがこのEXUPシステムで、マフラーの一部につけられているバルブ、それを回すためのサーボモーター、両者をつなぐワイヤーで構成されています。
マフラーを交換するということはこのEXUPシステムを使わないということで、サーボモーターやワイヤーなども取り外してしまうことになります。
しかし、このモデルではサーボモーターに接続空くコネクターを取り外した状態でエンジンをかけると警告灯が点灯します。
これだけならいいですが、EXUPシステムにエラーが出ると以上であると判断されCDIに正常な信号がだされなくなることから高回転まで回らなくなってしまうのです。
せっかくパワーアップのためにマフラーを変えたのに、点火信号によって頭打ちなってしまっては意味がありません。
こういった症状を回避するにはシステムにサーボモーターがついていると錯覚させる必要があります。
5000円ぐらいでEXUPキャンセラーなどという部品が売られているので、それをサーボモーターにつながるコネクターにつなぐか、10KΩ抵抗をコネクター端子の一部につなぐことで回避することができます。
たぶんこういうのはショップなどではあまりやってくれないでしょう。
ある意味で違法改造を手伝うことになりますので、自分でやる必要があります
修理するより売ったほうが得するかも・・・・
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