FZX750でよくある故障と修理費用
オーバーヒートに注意
V-MAX人気に隠れてあまり売れていなかったFZX750ですが、現在の中古バイク市場ではそこそこの人気を保っています。
このモデルにはFZ750と同じ水冷式直列4気筒20バブルエンジンが搭載されていますが、このエンジンでオーバーヒートに注意をする必要があるでしょう。
このモデルにもラジエーターにクーリングファンが付けられていて、冷却水の温度が高くなってくると自動的にファンが回り冷却水の温度を下げようとするので、基本的に何もトラブルがなければオーバーヒートなど起こすことはありません。
しかし、このモデルではラジエーターと冷却水のリザーバータンクを結ぶホースが傷みやすいようで、目で見てもわかりにくいようなひび割れが発生することが多いのです。
このホースは冷却水の温度によってラジエーターとリザーバータンクの間を冷却水が行ったり来たりする部分で、直接冷却に関わる部分ではありませんが、そこにひび割れが入るとそこから冷却水が漏れたりエアーを噛んでしまったりします。
冷却水が漏れるだけでならまだいいですが、エアーを噛んでしまうと冷却系統の内圧を保つことができなくなるため、冷却水の沸点が低くなり、やかんでお湯を沸かしているのと同じように100度程度で沸騰してしまいます。
その時点でエンジンを冷却する能力は極端に低下しているので、いずれオーバーヒートを引き起こしてしまい、エンジンに大ダメージを与えてしまうことになります。
ホースと同時に傷みやすいのがラジエーターキャップです。
ラジエーターキャップは単なる蓋ではなく冷却系統の圧力を高める機能があります。
圧力を高めると沸点が高まる性質があります。
大気圧では100度ぐらいで沸騰しますが、圧力を加えることでそれを110度ぐらいにまで沸点を高めることができるのです。
この部分が劣化してくると内圧を保つことができなくなりますので、エア噛みをした時と同じように冷却水が沸騰しやすくなってしまいます。
どちらも部品としてはかなり安いものですのでできれば不具合が出る前に定期的に交換したいものです。
ホースなどは純正部品でなくても構わないので耐熱性のあるシリコンチューブなどを使ってもいいでしょう。
オーバーヒートを起こして何万円も修理費用をかけて直さなければならないといったことになる前に5000円以下で交換することができるこの2か所には手をかけてあげましょう。
修理するより売ったほうが得するかも・・・・
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