MT-09トレーサーでよくある故障と修理費用
トレーサーの初期トラブル
MT-09トレーサーでは初期トラブルが発生しています。
これはMT-09にもわずかですが出ているようです。
症状はエンジンが冷えている時に出るエンジンから異音、ちょうどシリンダーヘッドあたりからチリチリとかチッチッといった金属がかすったような音が聞こえ、エンジンが温まってくるとその音が消えてしまうというものです。
それだけではありません。
この状態がしばらく続くとある時突然走っている時に同じところからガシャガシャといった音がするようになってしまいます。
このトラブルの原因はカムチェーンテンショナーの故障です。
どうやら初期生産モデルではこのカムチェーンテンショナーの作りが悪かったようで、カムチェーンにテンションをかけることができなくなるようです。
強度不足であることがわかり、現在では対策品として強度の高い大きなものが使われています。
カムチェーンテンショナーがカムチェーンにテンションをかけることができなくなると次第に伸びてくるカムチェーンが内部で暴れ出し、エンジンの内側に緩衝してしまいます。
それが冷間時に出るチリチリという音で、エンジンが温まってカムチェーンテンショナーの動きがよくなるとカムチェーンへのテンションがかかり、たるみが取れることから音が消えるといった寸法です。
ちょうど強度不足で動きが悪くなっている中で温度によって動きが左右されているといった状態といえるでしょう。
しかし、強度不足ですのでいつしか全く動かない状態になってしまうことになりますから、そうなるとカムチェーンがゆるゆるになってしまうわけですので、激しく干渉してガチャガチャと音を立てることになるのです。
こういった症状のうちであれば、カムチェーンテンショナーを対策品に交換すれば直ります。
修理費用もクレーム処理されるので無償です。
しかしさらに進行するとチェーンの駒が飛んだり、大幅なバルブタイミングの狂いが発生することからバルブとピストンが干渉してしまうといった大ごとに発展してしまいます。
ここまでくるとまず無償修理は難しいでしょう。
カムチェーンテンショナーによるトラブルであることが証明できれば無償修理となりますが、ひどい状態になるとそれを証明することは難しく、製造上の問題ということにはなりませんので、50000円以上の費用をかけて自腹で修理をしなければならないでしょう。
カチャカチャいいだしたらすぐに修理に出しましょう。
修理するより売ったほうが得するかも・・・・
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