TRX850でよくある故障と修理費用

エンジンが爆発?

 

このモデルにはTDM850に搭載されている直列2気筒5バルブエンジンに少し手を加えたものが搭載されているのですが、そのエンジンが爆発することがあるようです。
爆発といっても大爆発を起こし、車両火災に至るというところまで大きなものではありませんが、エンジンをかけて少し温まった時にエンジンから大きな爆発音とエンジンオイルが飛び散るというものです。

 

こうなる原因は大量のガソリンがオイル系統に混じってしまうことです。
ガソリンはガソリンタンクからキャブレターへ流れ、それが吸気と共にシリンダー内部へと運ばれるのが正常な流れで、そのガソリンがオイルに混じるということは普通では考えられません。

 

しかし、このモデルではシリンダーを経由してクランクケース内のオイルにガソリンが流れてしまうのです。
その理由は負圧コックの故障です。
このモデルはキャブレター式で、キャブレターが吸気を吸い込む時に発生する負圧を使って、ガソリンタンクから適量のガソリンをキャブレターに誘引するようになっています。
厳密なガソリンの量を決めるのはキャブレターにつけられているフロートバルブによって決められるのですが、そこまでガソリンを運んでくるのは負圧コックの役目です。

 

この負圧コックの故障には負圧がかかってもガソリンが運ばれてこないパターンと負圧がかかっていなくてもガソリンが流れてきてしまうパターンの二つに分かれます。
負圧がかかっていてもガソリンが流れてこない場合は、エンジンがかからなくなるだけですので大した損害はありませんが、負圧がかかっていない時、例えばエンジンがかかっていない時にもガソリンが流れてきてしまう場合は、キャブレターのフロートバルブでも抑えきれずにキャブレターがオーバーフローを起こし、キャブレターからのガソリン漏れが発生し、更にひどくなるとそのあふれたガソリンがインテークを伝ってシリンダー内に侵入していきます。
そしてシリンダーの下にあるクランクケース内に流れていくこととなり、そこでオイルとガソリンが混ざってしまうのです。

 

だいたいこういった症状を示すものではオイル量を確認するために小さな窓を覗くと液体でいっぱいになっています。
これは適量入れてあるオイルに更に流れ込んだガソリンが加わっているためです。
このオイルとガソリンが混ざったものにおいてガソリンの量が非常に多い場合は、エンジンをかけて温まってきたときにそのガソリンに引火して爆発を起こします。
ガスケットは吹っ飛び、オイルとガソリンが混ざったものが飛び散るので二次被害も考えられます。

 

修理はその損害によってまちまちですが、間違いなくエンジンを降ろしてオーバーホールレベルの修理を行わなければなりませんし、原因となった負圧コックも修理や交換をしなければなりませんので、50000円以上は必至でひどい損害となりますと10万円ぐらいかかることにもなります。

修理するより売ったほうが得するかも・・・・

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