BOLTでよくある故障と修理費用
プーリーが空回りする
XVS950ミッドナイトスターをボバースタイルにしたモデルがBOLTというモデルです。
そのほとんどをミッドナイトスターと同じとし、エンジンは空冷式Vツイン、ミッションは5速、そしてドライブトレーンはチェーンではなくベルト駆動が採用されています。
実はそのベルト駆動において、多くのトラブルが出ているようです。
よくあるのが、最終的にエンジンはかかっても走ることができないというものです。
最終的にといったのはその前に明らかに症状が出ているからで、まずは加速やエンジンブレーキを使って減速する時にベルト周りからゴトゴトとかコトッというような音がそのたびに出るという状態、この時点でトラブルが始まっているのですが、それを見逃すとその音がだんだん大きくなり、アクセルワークで加減速をするだけでゴトゴト言うようになり、乗っている感覚もぎくしゃくしてきます。
更に放っておくと今度は加速時にガリガリガリといった音と加速不良を起こしたり、坂道を上るとか高速走行をしているといったような負荷がかかる運転をすると同じように音とともにスピードの乗りが悪くなったりします。
そして最終的にはエンジンをかけてギヤを入れてクラッチを繋いでもガリガリというだけで全く走らなくなってしまうのです。
この状態でもベルトに関しては全く問題ありません。
亀裂が入っているわけでもありませんし、切れているわけでもありません。
ではどこが壊れたのかというと、それはそのベルトを駆動するためにつけられているプーリーが壊れているのです。
チェーン駆動であればフロント側のスプロケットというべきなのですが、このモデルはベルト駆動ですのでフロント側のプーリーということになりますが、そのプーリーが付けられているトランスミッションから延びているシャフトにプーリーが咬みあっていないのです。
カウンターシャフトとプーリーの間には深い溝が切られていて、シャフトが回った時にその回転を確実に伝えるような仕組みになっています。
しかしどうやら組み付け時にプーリーを固定するボルトの締め付け具合が悪かったのか、ボルトが緩みプーリーも緩んできてしまい少し外側へ出てきてしまうようなのです。
緩んだ状態で回ると多少なりともガタが出るようになり異音を発生、そしてそのガタツキでシャフト側プーリー側両方のスプラインが削れていき、最後にはプーリーが空転してしまうほどにまで至ってしまうのです。
特に何かの修理で1度プーリーを取り外したものにこの症状が出やすいようで、一部では整備士の技量不足によって引き起こされた人災とも言われています。
少しでも異音が聞こえる、ぎくしゃくすると思ったらひどくなる前に点検をしてみるといいでしょう。
スプラインが完全になくなってしまったら、カウンターシャフトとプーリーを交換しなければなりません。
クランクケースを分解しなければなりませんので、工賃はかかりかかり、部品代を合わせて50000円ぐらいの修理費用が掛かってしまうのでしょう。
修理するより売ったほうが得するかも・・・・
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