RZ350でよくある故障と修理費用
エンジンからの異音
発売されていた当時は750ccと対等な走りができるモデルといわれていたRZ350、確かに水冷2ストロークエンジンのパンチ力は同クラスの400cc4ストロークエンジンモデルよりは優れていました。
現在では2ストロークエンジン自体が搭載することができないので、新しいモデルでこのパンチ力を体感することができなくなりましたが、その分、このモデルのような古いモデルの人気が高まるわけです。
しかし、だいぶ昔のモデルでなおかつ2ストロークエンジンということでなかなかいい状態のものを見つけることができないのが現状です。
中古バイクですとたぶんどこかしらにトラブルを抱えたまま売られていることになっています。
そのトラブルの一つが異音トラブル、エンジンをかけると片側、あるいは両側のシリンダーからカラカラとかカリカリといった音がするといったものです。
この音はエンジン回転数にあわせて大きくなったり、小さくなったりと音質を変え、エンジンの回り具合もあまり良くないようです。
RZ350でこういった音がした場合は直ちにエンジンを止めて、修理に出してください。
その音の正体はエンジンが焼き付く寸前の音で、これ以上エンジンを動かし続けるとしまいには完全に焼き付いてしまい、とんでもない修理費用が掛かってしまうことになるからです。
エンジンを開けて見るとだいたいピストンの側面からスカート部にかけて大きなキズがあるはずです。
ピストンリングは溶け切ってしまい、部分的にピストンリングの機能を果たしておらず、混合気そこからクランクケースに漏れてしまっており、黒い筋がついていたりします。
ピストンのガタもかなり大きくなっており、手で動かしてみてもカタカタ言いながら動くことを確認することができます。
こうなる原因はピストンリングの摩耗とコンロッドのガタです。
ピストンリングは物理的にシリンダーの内壁と擦り合わされているので、長年の乗り続けられていると摩耗を起こします。
これからコンロッドのガタですが、これはピストリングの摩耗によって引き起こされることが多く、ピストリングが摩耗してピストンにガタが出ることでピストンとコンロッドの結合部分にあるメタルに余計な負担がかかり、それによってメタルが減ることでガタが出始めるのです。
ピストンのガタ、コンロッドのガタがあることで、ピストンがシリンダー内で暴れて、その時の音が異音となって聞こえてくるということです。
修理はエンジンのオーバーホールをおこないます。
果たしてどれくらいの部品を集めることができるかわかりませんが、一部、社外品を使って直すとしてだいたい60000円から10万円ぐらいの費用が掛かるでしょう。
修理するより売ったほうが得するかも・・・・
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